タカラトミー(葛飾区立石7)が6月9日から初回生産1000体限定で販売予約を受け付けていた大人向けリカちゃん人形が6月11日、予約開始から3日で上限数に達した。同社では急きょ追加生産を行い、6月17日11時から追加分の予約受付を開始すると発表した。
「リカちゃん」は1967(昭和42)年に発売した着せ替え人形。「永遠の11歳」という設定で、女児向けのおもちゃとして、3世代にわたって親しまれている。同人形を初めて大人の女性向けにアレンジした「LiccA Stylish Doll Collections -olive peplum style-」は、これまでの「リカちゃん」の顔と身長はそのままに、ボディー、ヘアスタイル、メーク、ファッション、小物、パッケージといった大きく6つのポイントを変更した。
ボディーには、新たに開発された「スタイリッシュボディ」を使い、背中のくびれや足、腕の関節などで人間らしいラインを再現した。同社によると、「細身の服を着こなすスタイルの美しさ」「ドレスが着こなせるきれいなデコルテライン」「ハイヒールが美しく履けるつまさき」など、細部まで美しさを追求しているといい、首をかしげるしぐさやバッグを持つ手などもより自然なしぐさになるよう変更したという。
ヘアスタイルは、カールの数を今まで以上に増やしボリュームアップした「裾カール」。顔には、アイカラーやリップ、チークなどの色を髪色やファッションにあわせたメークを施している。ファッションは大人の女性向けにリアルクローズのトレンドを意識したもので、リカちゃん公式ツイッター上で人気投票を実施して1位になった「オリーブペプラムスタイル」を採用。ほかにも、小物やハイヒール、バッグ、ブランドショップをイメージしたパッケージなど、ディテールに凝った小物が付属する。
開始から3日で予約上限に達したことについて、同社広報部広報課の村山麻衣子さんは「予想を上回るペースで驚いている。購買者の多くは20歳台から50歳台の女性で、ツイッターの人気投票の時から、発売をすごく楽しみにしていたという声も届いている」と話す。
「今後は、ルミネ池袋(豊島区西池袋1)とのタイアップによる期間限定のコラボカフェ『LiccA cafe』の展開や、ファッション雑誌『装苑』とのタイアップを展開する予定」とも。「発売から48年。小さなお子さまだけではなく、リカちゃんと共に時代を歩み成長した大人の女性たちにも愛される新ブランドとして展開していきたい」と意欲を見せる。
価格は1万円(税別)。