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手描きの魚が水槽で泳ぐ タカラトミー、子どもの夢かなえる新商品

「おえかきすいそう ピクチャリウム」

「おえかきすいそう ピクチャリウム」

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 タカラトミーアーツ(葛飾区青戸4)は6月25日、「おえかきすいそう ピクチャリウム」の販売を始めた。

付属の「おさかなカード」「おやつカード」

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 iPhoneのカメラで手描きの魚の絵をスキャンすると、水槽の形をしたボックスの中で魚が泳ぎ出す、デジタルとアナログの遊びを融合した同商品。専用アプリをインストールしたiPhoneのディスプレー面を下にして本体上部にセットし、好きな絵を描いた「おさかなカード」をiPhoneのカメラにかざしてスキャンすると、描いた絵が水槽部分に映し出され泳ぎ出す。魚だけでなくタコや潜水艦など、好きなものを絵に描いて泳がせることができる。同様に「おやつカード」に描いた食べ物の絵を取り込むと、水槽の中の魚たちの餌になる。

 同社広報課の中村佑子さんは、同商品について「『描いた絵が動き出したら』という、昔から変わらないお絵描き遊びの夢を実現させる商品。遊ぶことで家族の新しいコミュニケーションツールになることがコンセプト」と話す。「最新デジタル技術を使えば何でも可能になるが、アプリはあくまでも補足的な機能であり、『お絵描きをする』という遊びが前面に出るような商品にすることを到達地点として開発した」とも。

 「おさかなカード」「おやつカード」に印刷されている緑色の枠がARコードになっており、その中に黒い縁で描かれた絵をiPhoneアプリが「おさかな」「おやつ」として認識。そのため、しっかりと縁どりされていれば、どんな色や形の絵でも泳がせることができる。絵だけでなく写真や立体物を読み取ることも可能。同読み取り技術は特許出願中。撮影した写真を合成する「顔ハメフレーム」をアプリ内に用意しており、「お父さんの顔の人面魚」などを泳がすこともできる。

 水槽型のボックスにも、玩具メーカーならではのこだわりを盛り込んでいる。本体に「背景カード」をセットしてアプリの画面を映し出すと、まるで魚が浮いているように立体的に見えるが、同社ではこの仕組み作りに苦労したという。中村さんは「アプリの画面上で泳ぐ魚は、あくまでも『2Dの水槽で泳ぐ2Dの魚』。この魚に命を吹き込み、泳いでいるように見せることに苦労した。背景の微妙なデザインや色合い、描いた魚を映し出すハーフミラーの角度で魚が水中を漂い、浮いて見えるようにすることも大変だった」と振り返る。

 水槽に向かって手を左右に動かしたり、本体上部を軽くたたいたりすると魚が声を出しながら反応する。季節ごとに発生する「隠しイベント」も用意しており、描いた絵に愛着を持ってもらえるような工夫を凝らしているという。同商品は、「日本おもちゃ大賞2015」イノベイティブ・トイ部門で優秀賞を受賞したほか、今年2月に開催された「東京インターナショナル ギフト・ショー新製品コンテスト」でもグランプリを受賞している。

 中村さんは同商品について、「現代のおもちゃやゲームは準備されたツールを選択し、それを使って遊ぶものがほとんど。何も決まりのないお絵描きを通して、自由な発想で、個性豊かな絵を描いて遊んでいただきたい」と話す。「『わたしが描いた魚はどんな餌が好きだろう?』『お父さんの描いた魚はなんという魚だろう?』『おじいちゃんと魚釣り行った時の魚を描こう』 など、お絵描きを通して家族や周りの人たちとのコミュニケーションツールとしても楽しめるはず」とも。

 価格は1,780円(税別)。全国の雑貨店、量販店、玩具専門店などの玩具売り場、玩具専門店などで取り扱う。

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