タカラトミー本社(葛飾区立石7)で8月24日、「タカラトミー ファミリーデー」が開催された。
社員の子どもと家族を会社に招待し、職場見学や仕事体験する同企画は今年で3回目。
同社によると、「社員は会社の財産。その社員を支えてくれる子どもや家族に、仕事体験を通して、理解を深めてもらうことが目的」という。この日参加した子どもは108人で保護者52人が付き添った。同社は社員50人を動員し家族をもてなした。
子どもたちは「タカラトミー1日特別社員」として、「入社式」からスタート。「社員証」を首に提げ、名刺を持ち、名刺交換の仕方を練習した。入社式では、ハロルド・ジョージ・メイ社長が「タカラトミーのおもちゃが世界中から愛されているのは、君たちのお父さん、お母さんのおかげ。今日は、お父さん、お母さんがやっている仕事をぜひ体験してください」とあいさつ。その後、仕事の内容を知るために「リカちゃん」の洋服が企画から商品化に至るまでの工程を紹介するDVDを鑑賞した。
小学生以上の子どもたちは「おもちゃの企画」に挑戦した。「ボーイズ」「ガールズ」「ニュートイ」の3チームに分かれ、それぞれの課題に取り組んだ。
「ガールズ」は、同社商品「こえだちゃん」の新キャラクターを考案。「こんなキャラクターがいたらいいなと思うものを描いてみよう。自分の好きな食べ物、好きなスポーツなどからも考えてみよう」と社員が指導に当たった。
ほかのグループでは「家族で楽しめるおもちゃ」「新しいロボット」の課題が出され、完成した企画書を事業部に提出。保護者からは、自身のデスクや、一緒に仕事をしている上司や仲間を紹介され、名刺交換を行った。中には「パパをよろしくお願いします」という声も。オフィスに終始、笑い声が響いていた。
参加した子どもたちは「会社の人たちが楽しそう。将来はこういう仕事がしたい」「お父さんが会社の誇りなんてすごい」と話していた。
社員の城崎恭平さんは「うれしはずかしという気持ち」と話し、城崎さんの妻は「子どもたちは、すごく楽しみにしていた。どんな仕事か見せる事ができてよかった」と笑顔を見せていた。
広報課の村山麻衣子さんは「会社での様子を理解してもらえると、家族も協力的になるし、社内のコミュニケーションもよくなる。若手が子どもを産んでも働き続けられると思える」と話す。
メイ社長は「会社にいくと仲間がいる。仕事はとても楽しいものだと、子どもたちの教育のためにも伝えたい」と意欲を見せる。