葛飾区総合庁舎で11月12日、大韓民国ソウル特別市麻浦(マポ)区との姉妹都市提携の調印式が行われた。
調印を行った青木克徳葛飾区長と朴弘燮(パクホンソプ)麻浦区庁長
両区の交流は2008(平成20)年に行われた葛飾区議会日韓友好議員連盟による麻浦区への訪問に始まり、青少年健全育成や教育施策、環境施策について意見の交換を続け、麻浦区庁長(2013年)、副庁長(2014年)らが同区へ訪問するなど、およそ7年をかけて育まれてきた。
当日は同区議会員をはじめ、区長、副区長らが麻浦区の訪問団を出迎え、拍手の中、花束の贈呈が行われた。
同式典は通訳を介して日本語と韓国語の両方で進められ、葛飾からはサンドブラストという技法で同区の区花である「しょうぶ」が描かれたガラスの大皿、麻浦からは貝殻を使って四季を現した螺鈿(らでん)の工芸品が両区の記念品として交換された。
調印式のあいさつで青木克徳葛飾区長は「友好交流が実を結び、日韓国交正常化50周年という節目の年に調印式を執り行うことができ、両区が姉妹都市となったことが心からうれしい。今後は両区の行政と議会が力を合わせて、葛飾区と麻浦区の発展と活性化に全力を尽くしていこう」とあいさつ。
「葛飾区は人口や面積などの地域現況、区政の運営面も麻浦区と類似している」とあいさつを始めた朴弘燮(パクホンソプ)麻浦区庁長は「今回の姉妹都市提携を機に両区の友好関係がさらに発展し、交流事業への議論が深まるように期待している」と話し、「葛飾区で推進している全ての事業が成功し、水と豊かな緑があふれる住みよい街となることを祈念する」と力強くエールを送った。