葛飾区総合スポーツセンター（葛飾区奥戸7）で11月4日、東京消防庁本田消防署（葛飾区東立石3）による消防演習が行われ、世界水泳金メダリストの渡部香生子さんが一日消防署長を務めた。

消防演習の様子

　この日は、東京消防庁から「キュータ」、渡部さんの地元である堀切地域からもマスコットキャラクター「ほりきりん」が駆けつけた。

　「平成27年度秋の火災予防運動」に先立ち行われた同演習は、会場近隣の住民をはじめ、会野保育園（葛飾区奥戸5）、南奥戸保育園（葛飾区奥戸2）の園児らが見守る中、ビル建物高所からの救助訓練、放水訓練、AED体験などを行った。

　緊張した表情で訓練に参加していた渡部さんは、地上30メートルまで上がる事のできるハシゴ車に乗り込み地上に向かって笑顔で手を振るも、「1番高い所では足がすくんでしまった」と笑顔を見せていた。

　AED体験では、「渡部さんの恩師の竹村吉昭コーチが倒れた」という想定で行われ、マスコットキャラクターが見守る中、渡部さんが「先生」と大きな声を出して救助訓練を行うなどし、現場に居合わせた竹村コーチ本人が苦笑いを浮かべる一幕も。

　「制服が似合うと言われてうれしかった」と話す渡部さんは「私自身もこのような訓練に初めて参加させていただいた。これからの季節は空気が乾燥して火事が増えやすくなるので、みんなで注意してほしい」。と呼び掛けた。