タカラトミー（葛飾区立石7）が、ハイクオリティキャラクタードールシリーズ「りからいず」から、スタジオジブリの長編アニメーション映画「魔女の宅急便」の主人公「キキ」のキャラクタードールを発表した。6月3日から7月25日まで、予約を受け付けている。

ポスターのビジュアルを再現

　同シリーズは、同社の人気商品「リカちゃん」の19センチのオリジナル素体に、新たに造形したソフビヘッドでキャラクターを再現し、世界観を演出したキャクタードール。原作に忠実に、ドレスにもこだわった仕様となっており、これまでにも「魔法少女まどか☆マギカ」「カードキャプチャーさくら」「赤毛のアン」などを商品化している。

　「二次元のキャラクターを三次元のドールにするために、すっきりと尖（とが）ったあごや、輪郭、頬の膨らみなど、造形師が微妙なバランスを追求した」と同社新規事業部ハイターゲット企画部の宗形亜美さん。こだわりは表情で、「旅立ちのシーンをテーマに、不安と期待が入り交じりつつも希望に満ちた表情を再現した」と話す。大きな赤いリボンと黒いワンピース姿で、付属品の小物パーツは、黒猫「ジジ」、キキ愛用の「オレンジバッグ」、お父さんからもらった「赤いラジオ」、お母さんからもらった「ほうき」。作品冒頭の「魔女の修業に旅立つシーン」を再現できるという。

　「キキ」のキャラクタードール化は同商品が初。女の子向けドール開発実績のある同社に、スタジオジブリ側も「かわいらしく作ってくれると期待して、版権の使用を許諾してくれた」と宗形さん。「ポスターの世界観を再現してみては」との提案を受け、ドールのみならず、劇中でキキが居候する「グーチョキパン店」で店番をするシーンもリアルに作り込んだ。ポスターを再現した同セットは「東京おもちゃショー2016」で公開し、観覧者の注目を集めたという。「これまでの「りからいず」シリーズの中で最も早いスピードで予約が入っている」と宗形さんは自信を見せる。