東京都葛飾区の公衆浴場、末広湯(葛飾区宝町1)で3月28日、TBSラジオ「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」の生中継が行われた。
同番組は毒蝮三太夫さんが47年間続けているラジオ番組で、高齢者を相手に毒舌トークを繰り広げ、集まった人たちとコミュニケーションをとるのが特徴。
この日は、約20人が生中継に参加した。「おばあちゃんが行くのでついてきた」という、高校2年生の大阪香彩子さんは毒蝮さんの第一印象について、「おしゃべりなお爺さん」と話し、毒蝮さんがショックを受けるという一幕もあった。
銭湯は近年、客足が減り、1日の来店数は50人程度という。「本来であれば200人は来客がほしい」との話を聞いた毒蝮さんは「来いよオラ、1日何回でも来いよオラ、水もしたたるいい女になるよ」とリスナーに訴え、大阪さんにマイクを向けて、「香彩子ちゃん、皆さん、末広湯にいらして」と言わせると、「今度は色っぽく言ってくれる」とお願い。困った顔を浮かべた大阪さんは「来て」と一言、呼び掛けた。
中継終了後、毒蝮さんは「俺が出来る事は介護予防、認知症予防、蝮を呼ぼう」と話し、人と人とが話をする事の大切さについて熱心に話していた。
末広湯店主の螻弘幸さんは「銭湯を経営する上で感じていた事や、障がいを持った子供たちに対しての思いを、蝮さんがみんな言ってくれたのが本当にうれしかった。来てくれて本当によかった」と話す。