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葛飾の亀有地区で銭湯ウオーク 地元の歴史聞き散策してひとっ風呂

下町文化研究家の谷口栄さんの講義(写真提供=メソポ田宮文明)

下町文化研究家の谷口栄さんの講義(写真提供=メソポ田宮文明)

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 葛飾区の亀有周辺地域で6月3日、銭湯ウオークが行われた。主催は葛飾区浴場組合連合会。

本日のゴールは日の出湯(写真提供=メソポ田宮文明)

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 同企画は葛飾のまち歩きと銭湯を楽しむイベントとして、2011年ごろより定期的に実施されており、実施ごとに散策する地域とゴールとなる銭湯が変わる。

 当日の散策場所は亀有地区と足立区の区境。かつての武蔵国と下総国の国境「古隅田川」の流れをたどり、亀有の古代・中世の歴史風景を学ぶという内容。

 葛飾区産業観光部観光課・下町文化研究家の谷口栄さんがガイドとなり、事前に用意された古地図と現在の地図のコピーを用いて、スタッフを含む約40人が3時間弱のまち歩きを楽しんだ。

 普段通り過ぎるだけの場所にも地域の歴史は隠れており、谷口さんから、古隅田川がなぜ蛇行しているか、地名に見られる東西などの方位の付けられ方などの講義が始まると、参加者は自発的に周囲に集まり真剣に講義に耳を傾けつつ、手持ちのカメラで写真を撮影していた。

 ガイドを終えた谷口さんは「銭湯に漬かるだけでなく、歴史的風景を思い浮かべられる事が銭湯ウオークの醍醐味(だいごみ)。今回は古代・中世、武蔵国と下総国の国境の湯を楽しんでもらえてうれしい」と笑顔を見せる。

 次回の銭湯ウオークは9月の実施を予定。参加方法は葛飾銭湯で確認できる。

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