水元かわせみの里(葛飾区水元公園)で6月24日、自然学習講座「葛飾のお魚観察会」が開催された。
同講座は、かわせみの里が通年企画する「自然学習講座」の一つ。淡水魚類研究者の君塚芳輝さんを迎え昨年に引き続き2回目となる。
葛飾区広報紙でも募集しキャンセル待ちがでるほどの人気で、当日は地元の児童19人を含む33人が参加した。企画を担当したスタッフの山崎祐子さんは「水の中にも生き物が生活する環境があるんだということを知るきっかけになれば」と話す。
前半は君塚さんが「水元小合溜に生息する淡水魚」についてレクチャー。スライドを使い、よく見かける「ギンブナ」が実は肉食であることや「ウキゴリ」は佃煮にするとおいしいなど11種の特徴を説明すると、参加者たちは時折感心したようにうなずいていた。
その後、参加者たちは持参した網を手に持ち、実際に水元小合溜で魚を採取。水元かわせみの里ボランティアメンバーに、江戸川大学から参加した学生も加わり、総勢50人ほどで大捜索が始まった。
夏日となり、日中気温の上がる時間帯だったが、子どもたちはあちらこちらで「何か取れた」と声を上げた。
採取した魚を施設内に持ち運び、再び君塚さんのレクチャーが始まると、実際に採取した子どもたちは食い入るように小さな淡水魚を見つめた。
葛飾区の小学校に通う3年生男児は「水元公園でよく釣りをするが、僕の知らない魚、ツチフキなどが見つかった。葛飾区には知らない魚がたくさんいる」と感想を話した。
水元かわせみの里では今後も、子どもから大人まで楽しめる「自然学習講座」の開催を予定している。