柴又駅前にある「昭和レトロ喫茶セピア」(葛飾区柴又7、TEL 03-6657-8620)で8月24日から、「おもちゃの音の展覧会・里帰り編」が始まった。
同企画は同区の地場産業から生まれた、起き上がりこぼしやガラガラといった懐かしい音の出るおもちゃに引かれ、およそ3年前から収集を始めたという高山吉朗さんが、多くの人におもちゃの持つ優しい音色を聞いてほしいという思いで企画した。
会場となる店内2階には、テーブルいっぱいに起き上がりこぼしを並べ、おもちゃたちが演奏会を行っているイメージの展示や、さまざまな形のガラガラ、音の出るおもちゃの音を楽しめるコーナーを用意。木琴をたたいて起き上がりの音と協奏を楽しめるコーナーなど、随所にこだわりを施す。
「3年前にセルロイド製の起き上がりこぼしから出る優しい音色に感動した」という高山さんは、その音色を残していきたいと、収集したおもちゃの音色を録音してCDの制作も行っている。
CD制作を行うまで音楽の編集は行ったことがなかった高山さんだが、「最初は慣れない作業だったが、録音した音にエフェクトをかける作業がバチッと決まった時が面白くてやめられなくなった」と話す。
展示されたおもちゃを前に「この子たちの奏でる優しい音楽を存分に感じてほしい」と笑顔を見せる。
開催時間は10時~18時30分。入場無料で、1ドリンクオーダーが必要。今月28日まで。