鉛筆製造会社「北星鉛筆」(葛飾区四つ木1)が「第1回鉛筆画・色鉛筆画コンテスト」を開催し、6月29日、審査結果を同社ホームページで発表した。
同社は今年で創業70周年を迎えるに当たり、同コンテストを企画。一般部門で鉛筆画・色鉛筆画の2部門、中高生部門で鉛筆画・色鉛筆画の2部門、小学・幼児部門で鉛筆画・色鉛筆画合わせて1部門の計5部門を設け、「描きたいものを描きたいときに描いてほしい」という思いから、テーマは自由とし、鉛筆製造元も問わず昨年9月1日、募集を始めた。
同社社長の杉谷龍一さんは「鉛筆や色鉛筆に触れる機会が少なくなり、一人でも多くの鉛筆ファンを増やしたいという思いからコンテストの開催を決めた。5月で締め切ったところ、北海道から沖縄まで全国から4320点の作品の応募がありとても驚いた」と話す。
6月21日、鉛筆製造に携わる同社の全従業員30人で最終審査に臨んだ。カラフルな配色の絵や、写真と見間違えるほどの絵を前に、従業員らは作品の出来栄えに驚く様子を見せ、のぞき込むように見ながらじっくり審査をしていた。
杉谷さんは「鉛筆は衰退産業だといわれているが、こんなに鉛筆が好きな人がいるのを感じ、とてもうれしかった。今後もコンテストは続けていきたい。こうした活動を通じて鉛筆業界を盛り上げていければ」と期待を込める。