葛飾区のコミュニティーFM局「かつしかFM」(葛飾区立石5)で放送されている「葛飾経済新聞ラジオ」が10月、音声配信サービス「Voicy(ボイシー)」で配信を始めた。
葛飾経済新聞ラジオは、葛飾経済新聞の記事と連動してラジオで記事を紹介するもので、同局朝の看板番組「モーニングジャーナル」内で7月1日、放送を始めた。生放送の情報番組の1コーナーとして平日毎日放送していたが、「もっと全国に葛飾の魅力をPRしたい」という思いからボイシーを使って配信することを決めたという。
番組ナビゲーターは同局で営業を担当する田畑宗晃さん。葛飾経済新聞の記事を紹介するだけでなく、田畑さん自身が再度取材先に行き、独自取材を行って「プラスアルファ」の情報も発信している。田畑さんは「文字情報だけでなく、音声だからこそ情報に気持ちや雰囲気を添えていきたい」とオリジナルの番組内容にこだわる。
ボイシーでの配信について、田畑さんは「ラジオは放送時間が過ぎてしまうと、番組を聴くことができない。ボイシーは過去の放送をパソコンやスマートフォンでいつでも聴くことができるので、より多くの方に聴いてもらえる。ラジオでこれまで弱かった30~40代へのアプローチや、葛経のコミュニティーづくりにも生かせると思った」と話す。「葛飾は全国の子育てしやすい町ランキングで上位に入る住みやすいところ。地域の子どもたちが放送に参加するような企画もやってみたい」とも。
ボイシーは2016(平成28)年に始まった音声配信サービス。芸能人やビジネス系インフルエンサーのほか、メディア記事を音声で聴くことができるチャンネルが500以上あり、2021年10月現在、月間のユーザー数は250万MAUを超える。地域メディアとボイシーとの連動は珍しく、みんなの経済新聞ネットワークでは「ヨコハマ経済新聞」が配信している。
配信から1カ月がたち、フォロワーは65人だが、再生回数は1400回を超え、静岡など地方からのリスナーの反響もあるという。葛飾経済新聞の阿部康弘編集長は「葛飾経済新聞と、かつしかFMは、地域貢献・地域活性化という同じ目的を持っている。両者が組むことで拡散のスピードが増し、ラジオでの放送、ボイシーでの配信で、さらに多くの方に葛飾の魅力を発信できる」と期待を寄せる。
葛飾経済新聞ラジオの放送は、かつしかFMで平日毎日8時35分頃から。ボイシーでは平日毎日7時に配信し、パソコンやスマートフォンアプリで全国から無料で聴ける。