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葛飾・細田小で細田発祥のキャベツ「中野甘藍」近縁種を収穫 給食で振る舞う

キャベツを収穫する児童たち

キャベツを収穫する児童たち

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 葛飾区立細田小学校(葛飾区細田3)の3年生児童らが3月1日、学校農園で栽培している細田発祥のキャベツ「中野甘藍(なかのかんらん)」の近縁種「極早生豊春(ごくわせとよはる)」の収穫を行った。

キャベツを使ったマフィンを食べる6年生

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 中野甘藍が細田から全国に広まり、日本のキャベツ栽培の基礎を築いたという歴史にちなみ、同校では3年生を中心にキャベツを活用した食育に取り組んでいる。今回収穫したキャベツは昨年10月、地域の農家の協力の下、3年生児童が植栽したもの。水やりも児童らが行い、週1回程度、タブレット端末を使って観察し、キャベツの成長を記録した。児童らは約40玉、可食部19キロのキャベツを収穫し、「明日の給食で使ってね」と同校の栄養士に渡した。

 翌日は、キャベツをモチーフにした細田地域のキャラクター「かんらんちゃん」から名付けた月1回の「かんらんちゃん給食」の日で、パスタやサラダに収穫したキャベツを使った給食を提供。極早生豊春は通常のキャベツより色素が薄く、春キャベツ特有の柔らかさがあり、甘みのある品種。給食を食べた児童は「普段食べているキャベツより甘くて柔らかかった。収穫したばかりのキャベツだから、なじみがあってうれしい」と話していた。

 3月8日から17日にかけて、「3年生から卒業生へ」という名目で、同校6年生の各クラスの給食で、3年生が栽培したキャベツを使ったマフィンが提供された。マフィンには魚肉ソーセージとチーズが混ぜられており、キャベツの甘味を生かした一品にしたという。マフィンを食べた児童は「昨年、葛飾に引っ越してきた際に、細田がキャベツ発祥ということを聞いた。3年生が収穫したキャベツを食べられるのはとてもうれしい」と笑顔で話す。

 同校では今後、キャベツを栽培していた場所でジャガイモなどを栽培する予定だという。

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