葛飾区勤労福祉会館(葛飾区立石3)で6月、0~3歳の未就園児とその母親を対象とした「リラックス子連れヨガ」が始まった。
講師は、自身も2児の母であるヨガインストラクターの寺沢真弥さんが務める。寺沢さんは、広告代理店に勤務しているときにヨガと出合い、以来、趣味として楽しんでいたという。仕事に復帰するつもりで産休・育休に入ったが、産後、価値観が変わり、「子どもと一緒に居られる時間を大切にしたい」と思うようになったことから、13年間勤めた会社を退社。子どもとの時間を大切にしながらできることがヨガだったという。
幼い子どもを持つ母親向けにヨガレッスンをしたいと考えるようになったのは、コロナ禍になったことがきっかけ。1度目の緊急事態宣言が発出されたのは、寺沢さんが次男を出産したわずか1週間後のこと。「2人目だからまだ良かった。1人目の子だったら、約2カ月間、外出も人との接触もままならない状況で、不安も孤独もより大きかったと思う」と当時を振り返る。その後は本格的にヨガに取り組み、全米ヨガアライアンスが認める資格を取得。現在は、スタジオレッスンやオンラインレッスンなどの講師も務める。
「子連れヨガ」とした理由について、寺沢さんは「子どもを預けて自分だけヨガに行くのは、なかなか難しい。だからこそ、子どもと一緒にヨガでリラックスできて、母親同士で気軽に悩みを共有できるような場にしたいと思った」と話す。レッスンは和室で行うため、腰が据わらない乳児を寝かせたままでも参加できる。母親と一緒に気持ちよさそうに身体を伸ばす幼児の姿も見られた。
今後については、「子育ては、時に息が詰まることもある。産後の身体はケアも必要。お母さんたちが、心も身体もリラックスできるような場にしていきたい」と展望を語る。
会場は2階の和室。開講時間は木曜10時~11時。受講料は2,000円(5回チケット9,000円も用意)。体験レッスンは1,000円。母親だけの参加も可能。