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東京かつしか赤十字母子医療センターで「未来寄席」 SDGs講話も

(左から)三遊亭あら馬さん、鏡味味千代さん、江戸家まねき猫さん

(左から)三遊亭あら馬さん、鏡味味千代さん、江戸家まねき猫さん

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 東京かつしか赤十字母子医療センター(葛飾区新宿3)で8月29日、「未来寄席inかつしか」が開かれた。

三遊亭あら馬さんの動作を真似する子どもたち

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 落語芸術協会に所属する、動物ものまね芸人・江戸家まねき猫さん、太神楽師・鏡味味千代さん、落語家の三遊亭あら馬さんの子育て経験のある女性3人が昨年始めた同イベント。「子育て中のママにも寄席を楽しんでほしい」という思いから企画。都内だけでなく演者にゆかりのある地方での公演も行っている。

 初めに三遊亭あら馬さんが小ばなしを披露し、それに倣って客席の子どもたちが実際に羽織を着て高座に上がる場面が見られたほか、江戸家まねき猫さんの動物ものまねでは客席が一体になって動物の声を上げ、鏡味味千代さんの曲芸では傘回しも体験した。

 最後の演目は、再び三遊亭あら馬さんが高座に上がり、落語「牛ほめ」を披露。終演後には、出演者3人によるSDGsの講話の時間が設けられ、高座で使われる道具や芸人という職業と絡めて親子にも分かりやすく説明した。

 講話を取り入れていることについて、鏡味味千代さんは「SDGsは新しいこととイメージしがちだが、以前から日本の生活にたくさんのヒントが隠されている。落語の中にも出てくるので取り入れている」と話す。

 構成について、江戸家まねき猫さんは「ワークショップの要素を取り入れ、大人も子どもも楽しく見てもらえるよう心がけている」と言い、「中にはものまねをすると泣き続けてしまう子どももいるが、自由でいいと思う」と話す。

 プロになる前は、PTA会長として子ども向けのイベントを多数行ってきたという三遊亭あら馬さんは「小さい子どもたちのためのネタは得意」と話し、「文化を教えることは、男性より女性である母親側が言う方が伝わりやすいと感じる」という。

 参加した30代女性は「あまり身近ではないイベントだったが、初めて参加してすごく楽しかった。5歳の子どもも最後まで席を外さなかった」と話す。同センターの三石知左子院長は「参加型のイベントで、大人だけでなく、子どもたちが熱心に興味を持ってくれてとても良かった」と振り返る。

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