柴又にある文化施設「山本亭」(葛飾区柴又7)を中心に11月26日、「葛飾柴又 山本亭・柴又公園ライトアップ」が始まった。
山本亭は、大正末期に建てられた趣のある書院造りに西洋建築を取り入れた和洋折衷の建築物で、カメラ部品工場を営む山本栄之助の住居として建てられた。現在は敷地内を開放した庭園などが人気で、区内有数の観光施設として知られている。
企画した葛飾区観光協会の石川郁生さんは「コロナ禍の影響もあり、柴又周辺の観光需要は減少傾向にある。今回行動制限がなくなり、インバウンド需要も増えてきた。庭園の魅力を内外に伝えるため企画した」と話す。
敷地内は73基のライトアップ設備で点灯し、この時期に見頃となる紅葉とコラボレーションする。ライトアップは施設外の柴又公園でも行い、普段は日中に観光客でにぎわう柴又地域に異なる魅力を演出するという。
石川さんは「現在は晩秋の季節の一時期のみの開催だが、今後はデータや意見を聞きながら季節ごとのライトアップを実施し、夜の柴又の魅力を発信していきたい」と意気込みを見せる。
ライトアップは18時~20時(土曜・日曜は21時まで)。イベントは12月4日まで。