葛飾・新小岩にテイクアウト専門のクレープ店「ナカガワクレープ」(葛飾区東新小岩5)がオープンして12月15日で2カ月を迎えた。
店長を務める中川和音さんは現役高校生で、平日の日中は都内の農産系高校に通い、放課後と土曜・日曜・祝日に店頭へ立つ。学業の一環として行った調査を機に、健康志向のクレープ店でアルバイトを開始。働くうちに「いずれ自分の店を出したいと思った」という。かねての思いがかない、父の中川英明さんが経営する会社の一事業として開店。現在は和音さんを中心に家族で店を切り盛りする。
同店の特徴は「地産地消」と「健康志向」。クレープに使うフルーツは同じ葛飾区にある「柴田観光農園」(水元4)から、餡(あん)は同じく区内の「内藤製餡所」(西新小岩4)から仕入れる。生地には国産の無農薬小麦と全粒粉、無塩バターから不純物を取り除いたバターオイル「ギー」を使うこだわりぶりを見せる。店を構える東新小岩には多くの幼稚園・保育園があることから、客層の多くは子ども連れのファミリー層。「地産地消のクレープは珍しい」「無添加の食材が多いのがうれしい」などの声を多くもらうという。
一番人気は「ホントノチョコバナナホイップ」(630円)。市場直輸入の「活力バナナ」とベルギー産の製菓用チョコを使っている。サラダ系では水耕栽培レタスを使う「スモークチキン」(650円)がボリューム感を求める男性客に人気だという。ドリンクは無農薬コーヒー豆を使った「オーガニックコーヒー」、無農薬レモンを使った「ハニーレモンソーダ」(以上300円)を定番メニューとしてそろえる。
「ホントノチョコバナナホイップ」を注文した40代男性は「パリパリのチョコともっちりとした生地の食感が面白い。バナナやホイップクリームが甘すぎず、さっぱりしているのに食べ応えがあって満足した」と話す。
オープンから2カ月を振り返り、和音さんは「地元の皆さんにから、おいしかった、また来るよと言ってもらえるのが何よりのやりがい」と話す。今後の目標は「学校や会社帰りの方、家族連れの方など皆さんが気軽に入れるような店にしていきたい。地域に愛される店になれるように頑張る」と意気込む。
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