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葛飾で幻の路線「新金線」乗車ツアー 185系車両貸し切り、310人参加

185系車両に集まる参加者の皆さん

185系車両に集まる参加者の皆さん

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 金町~新小岩間を走る貨物支線「新金貨物線(しんきんかもつせん)」の試乗体験会「第2回新金線旅客化応援ツアー」が1月21日、行われた。

参加者を見送る青木葛飾区長と佐伯博会長

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 新金貨物線(通称=新金線)は1926(大正15)年に開通した貨物路線で、総延長は約8.9キロ。大正・昭和期は東京と千葉の物流を結ぶ重要な路線だったが、2000(平成12)年のダイヤ変更により貨物列車が大幅に減少。現在は1日4往復程度の貨物列車と回送列車が通るのみとなり、鉄道ファンたちからは「幻の路線」といわれている。

 このツアーは新金線の旅客活用を目指し、「新金線いいね!区民の会」が企画し、旅行会社が主催。310人が参加したツアーは、東海道本線の「特急 踊り子」などとして使われていた車両185系を貸し切って行われた。

 当日朝、両国駅出発した車両は千葉駅でスイッチバックして新小岩駅へ。新小岩駅では、青木克徳葛飾区長と、同会の佐伯博会長らが列車の出発を見送った。10分ほどの新金線の通過中、鉄道ファンたちは車窓から景色を眺めたり、記念撮影を行ったりするなど、それぞれの時間を過ごした。

 参加者で葛飾区出身の男性は「普段は踏切の降りない風景が日常だったが、自分が電車に乗って葛飾の景色を眺めるのは感慨深い」と感想を述べた。

 同会事務局長の長達也さんは「多くの参加者から満足の声が届いた。次回は10月に開催する予定。新金線の認知を向上し、葛飾の魅力を伝えていきたい」と話し、継続的な企画へと意欲を見せる。

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