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葛飾の博物館で「田植え」体験 子どもたちが収穫目指す

田植え体験する子どもたち

田植え体験する子どもたち

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 「米つくり体験教室」の田植え体験が5月28日、葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3)で行われた。

座学で米について学ぶ子どもたち

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 1998(平成10)年から開催されている同館恒例の企画。対象は区内在住の小中学生たち。昨年までコロナ禍の影響で中止・縮小開催となっていたが、今年は参加者を募って行った。応募総数54組(152人)の応募があった。

 同企画は、4月の説明会から12月に収穫した米を使った鏡餅作りまで行う全11回。今回は2回目に当たる田植え体験で、当日は保護者を含めた約70人が館内の前にある水田に集合。普段見慣れない水田の風景に、子どもたちは興味を示していた。

 田植えする品種は、戦前まで葛飾区の名産品であったもち米「タロベエモチ」。タロベエモチは古くから南関東の平野で栽培されていたが、葛飾区内では水田の宅地化が進み、栽培が途絶えてしまったという。現在はNPO法人「古瀬と自然を守る会」(茨城県つくばみらい市)が継承している種苗を使い、田植えを行っている。

 田植え体験をした子どもたちは、初めての田植えについて、「泥がぬるぬるして変な感じ」「昔の人の大変さが伝わった」「田植えした米が実るときが楽しみ」など、それぞれ感想を述べた。

 同館職員の小峰園子さんは「昨年まではコロナ禍の影響で制限があったが、久しぶりの子どもたちの歓声に包まれ、にぎやかな雰囲気になった。今後も葛飾に田んぼがあった時代の歴史や文化を、多くの人と一緒に次の時代へと継承していきたい」と笑顔を見せる。

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