ラーメン店「麺屋神工(しんく)」(葛飾区金町5)が葛飾・金町に移転して、6月15日で2カ月がたった。
店主の神田隼弥さんは大学卒業後、一般企業に就職。勤務先の近くにあったラーメン店に週3回ほどのペースで通い詰め、ラーメン店で働きたい思いが高まり、半年で会社を辞め、ラーメン店に勤め始めた。その後、自身の店を持ちたいという思いから独立資金をため、30歳で独立。千葉県柏市内で二郎系ラーメン店「麺屋神工」をオープン、行列ができる店になった。
店名の「神工」の由来は、「神が細工したとしか思えないもの、神業」という意味を持つ四字熟語「鬼斧神工(きふしんこう)」と、英語の「Think(シンク)」から「考え抜かれたラーメン」という意味を持たせたダブルミーニング。
金町移転のきっかけについて、「南柏の店はラーメン店としては広く、厨房の位置も高かったので、お客さんとのコミュニケーションが取りづらかった。同時に、東京へ出店したい気持ちもあり移転を決めた。金町を選んだのは、南柏駅から6駅の距離だったので、前の店に来てくれていたお客さんも来店しやすいと思い選んだ」と神田さんは経緯を語る。
店内にはカウンター10席を用意。メニューは「ラーメン」(930円~)、「トマティーナ」(1,030円~)、「まぜそば」(980円~)。全メニュー「ミニ」「小」「大」の3サイズから選ぶことができる。トッピングは「豚玉(チャーシュー1枚+味玉)」(250円)、「しょうが」(50円)、「生卵」(80円)などを用意。6月から新しいトッピングとして「油入りメンマ」(170円)も提供している。
神田さんのお薦めラーメンは「トマティーナ」。「『二郎系ラーメンは男性が好んで食べるもの』というイメージを覆し、多くの人に食べたいと思ってもらえるラーメンを作りたい、という思いから『トマティーナ』を考案した。通常のラーメンに蜂蜜、トマトペースト、オリーブオイル漬けニンニクなどを煮込んだものを加えており、二郎系ラーメン特有のジャンクさを残しつつ、食べやすい味わいになっている。当初の予想通り『トマティーナ』を目当てに来店する女性客も多く、看板メニューになった」と話す。
金町については、「にぎやかな雰囲気が楽しい街。優しい人が多い。金町はラーメン店が多数オープンしていて、今、日本で一番ラーメンが熱い街。その盛り上がりに参加できているのが最高」と喜ぶ。
今後については、「今は目の前のお客さんに満足してもらうことだけを考えて営業している。たくさんの人に知ってもらい、地域に愛される店になれるよう頑張りたい」と意気込む。
営業時間は、11時~15時、18時~21時。