「第8回劇団よしもと葛飾座」の公演「まさにこの世は人生ゲーム」が3月30日、テクノプラザかつしか(葛飾区青戸7)で行われ、今月5日、ユーチューブでの限定配信が始まった。
葛飾区の産業復興を目的に、テクノプラザかつしかと、よしもとデベロップメントとの共同企画で、2016(平成28)年に始まった同公演は今年で8回目を迎えた。同公演の演目は、葛飾に拠点を置くタカラトミーから使用許諾を得て、同社を代表する玩具「人生ゲーム」を題材としている。
同劇団は、書類審査、面接・オーディションで決まった7歳~61歳のメンバーで構成。参加条件は「地元が好き」の一点のみ。吉本興業劇団員を含め、総勢39人が舞台を駆け回り、生き生きとした演技を見せた。
今回初参加の阿部美樹さんは、葛飾座への参加について、「16歳からミュージカルのレッスンを受けており、その経験を生かせればと思ったことがきっかけ。当日はとても緊張したが、自身の経験や舞台の楽しさが視聴者の皆さんに伝わっていたらうれしい」と話す。
第1回から全公演に出演し、今回主役を演じた山崎義行さんは「今回は新しく参加する人が多かったが、みんな和気あいあいとやっていて、本番は一番いい雰囲気で迎えられた。8回を通してさまざまなメンバーと関わっていくことで、私生活で地元のつながりが増えているのを感じる。今後も出演を続け、劇団よしもと葛飾座を日本一長いふるさと劇団にしたい」と意気込む。
吉本興業劇団員の芦澤和哉さんは「劇団というとハードルが高そうに聞こえるが、皆さんが優しく迎え入れる。思ったよりも演技ができて、舞台にはまる人も多い。より多くの人に舞台の魅力を体験してほしいので、興味がある人は来年、気軽に参加してほしい」と呼びかける。
プロデューサーを務めた「よしもとエリアアクション」の角田剛さんは「今回初参加のメンバーが多い中、強い結束で本番を終えられたことで、普段触れ合わない人たちとの世代間交流を実感できた。これからも9回、10回と継続していき、楽しい葛飾にしていく手伝いができれば」と話す。
公演の様子は5月6日22時まで、ユーチューブ「吉本興業チャンネル」で無料配信する。