コミュニケーション工房「ツナグヒラク」(葛飾区柴又7)が4月6日、即興で落語を作るカードゲーム「アフレコ落語編」の販売を始めた。
青山学院大のワークショップデザイナー育成プログラムを修了した、酒寄哲也さん、由子さん夫婦が立ち上げた同ユニット。大学で学んだ知識を生かし、小学生や社会人、障がい者などを対象にしたさまざまなワークショップを企画・運営する中で、2013(平成25)年からワークショップコンテンツのパッケージ化を目指して、オリジナルのコミュニケーションゲームの制作を始めた。
同ゲームについて、哲也さんは「以前、『アフレコ』という、全員が協力して一編の面白いドラマを作るカードゲームを企画・制作した。今回はそのゲームの落語編。落語が好きな人や興味があるが触れる機会がなかった人、これまでなじみのなかった人など、たくさんの人に落語の世界を体験してもらい、身近なものとして感じてほしい」と話す。
「お題」に合わせた一席の落語を、引いたカードにせりふを当てながら、みんなでつないで一つのストーリーになるように協力して作っていく同ゲーム。落語初心者でも楽しんでもらえるよう、落語の易しい解説書も付く。由子さんは「即興で落語を作るという全く新しいカードゲーム。コミュニケーションも身につくので、一度チャレンジして楽しんでほしい」と呼びかける。
同ゲームの監修は、夫婦の息子で、五代目三遊亭圓馬に入門し、現在、二つ目の落語家・三遊亭仁馬さんが務めた。仁馬さんは「皆さんに遊んでもらうと、思わぬ展開の落語や、面白い落語が生まれることがある。落語は堅苦しいものではないので、このカードゲームをきっかけに落語に興味を持ってもらい、新世代の落語家が出てきてくれれば」と期待を込める。
価格は2,750円。ツナグヒラクのホームページなどで扱う。