
ベネチア料理店「Bacaro Celeste(バーカロ・チェレステ)」(葛飾区新小岩2)が新小岩にオープンして、5月16日で1カ月がたった。
場所は新小岩駅南口から徒歩3分ほどの商店が並ぶエリア。ベネチア料理の専門店で、席数はカウンター席とテーブル席合わせて15席。「バーカロ」はベネチアで見られる立ち飲み居酒屋のことで、「チェレステ」は「天国の」を意味するイタリア語の形容詞。「天国のような酒場」を意識して名付けたという。
オープンのきっかけについて、店主の鈴木一生さんは「イタリアンの店を始めたかったが、通常のイタリアンよりも特徴のある店にしたいと思い、同じイタリアのベネチア料理の店を思いついた」と話す。下町人情にあふれる街に魅力を感じたのと、周辺にイタリアンが少ないこともあり、新小岩への出店を決めたという。
ベネチアは海に面しているため、魚介類を使った料理が多いのが特徴。郷土料理である「バッカラマンテカート」(干したタラを練ったもの)や「サルディンサオール」(イワシの酢漬け)などのベネチア風前菜も提供する。
力を入れているのがドリンク類で、ワインやビールなどはイタリアの首都・ヴェネト州のものに限定して提供。鈴木さんの「お薦め」は、クラフトビールの「アンビータ」(1,400円)や白ワインの「ワイルドネイチャー ヴェネトビアンコ」(600円)。「ベネチアは海のイメージが強いが、ヴェネト州は山もありブドウ畑も多い。この地域で採れたブドウを85%以上使ったスパークリングワイン『プロセコ』も提供している」と話す。
今後について、鈴木さんは「イタリアン好きやワイン好きの人など、多くの皆さんに気軽に来店してほしい。ヴェネト州の酒についてもアドバイスもできる」と呼びかける。
営業時間は、11時~14時30分、17時~22時。木曜定休。