亀有の写真館「亀有スタジオ」(葛飾区亀有3、TEL03-3602-3865)は9月6日から、「七五三衣装予約会」を行っている。
同館は1961(昭和36)年に開業した写真館。現在は2代目の増田孝行さん・恭子さん夫妻と3代目の尚さんの三人で切り盛りしている。同館ではスタジオ撮影のほかに幼稚園や高校のアルバム撮影なども手がける。
通常の大型店の場合、1年~半年前から撮影を始めるが、同館では「季節に合わせた写真を撮影したい。実際に着る衣装を手に取ってもらって思い出の1枚を残してほしい」(恭子さん)と、同館では毎年秋に入ったころに同会を開いている。
期間中、同館で買い集めたオーソドックスな着物から松田聖子さんプロデュースの最新作まで、150点以上の衣装が会場を埋め尽くす。衣装の着付けはすべて恭子さんが行い、孝行さんと尚さんが撮影を担当する。
子どもの撮影は女の子と男の子が一緒になって緊張しないようにスケジュールなどの配慮も行う。撮影に関しては、「子どもの写真は永遠に残るもの。笑顔にならない場合は再度撮影の日程を調整することも。その場合も追加料金はいただかない」(恭子さん)と、下町の写真館ならではのサービスで他社と差別化を図る。
今年で58年目になる同館では、親子2代の七五三の写真撮影はもとより、地元を中心とした来館客が3代にわたってお宮参りの写真を依頼するほど、多くのリピーター客を取り囲んでいる。リピーター客が多い要因として、恭子さんは「子どもや家族の成長が好きで、名前や特徴を自然と覚えてしまう。流れ作業でなく、一生の思い出を一緒に作っていく感覚でやっていくからでは」と家族目線のサービスに自信をみせる。
9月21日の「亀有三丁目植樹奉納音楽祭」では特別ブースを開設。同日予約した来場者にはTBSテレビ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のロケで使われたみこしと一緒に記念撮影するサービスも行う予定。
営業時間は10時~18時。予約会は9月13日まで。