堀切水辺公園(葛飾区堀切1)で1月30日、「第2回堀切大凧揚げ大会」が開催された。
同大会は昨年に引き続き2回目。昨年は雨の影響で当初の予定通りの行事が行えなかった。大会実行委員会会長の一杉昌宏さんは「昨年は雨で天高くたこ揚げを楽しむことができなかった。必ずたこ揚げを成功させようとこの1年間、さまざまな活動をメンバーとともに行ってきた」と振り返る。
当日、会場となった同公園付近は雲一つない冬晴れに恵まれた。昨年と異なり、今年は地域の子どもや新潟県産の日本酒や米などの物産展も同時開催。当初は1,000人前後の来場者と見込んでいたが、予想をはるかに上回る来場者に一杉さんは「うれしい誤算」と笑顔を見せた。
同大会は「白根大たこ合戦」で有名な新潟市南区白根地区にも協力を要請。今年は総勢約60人の関係者がマイクロバスで参加した。高橋直廣南区長は「とても面白い提案を受け、ぜひ協力したいと思った。今後も地域の発展のために尽力できれば。地域のつながりだけでなく、人の交流も図っていきたい」と話す。
用意されたたこは、約24畳分の大たこをはじめ約10枚。新潟市立味方(あじかた)中学校の生徒が制作した大きさ約6畳のたこもあった。たこは同校の代表者から葛飾区立堀切中学校へ寄贈され、中学生同士の交流の橋渡しにもなった。
大たこは堀切中学校の生徒が1クラスずつに分けて挑戦。24畳の大たこに挑戦した2年3組の生徒は、たこを操作する縄を手に一列に並んだ。白根大たこ合戦スタッフの合図で一斉に走った約30人の力で24畳の大たこは約10メートルの上空まで浮上。その後、無風のため風に乗れなかったたこはバランスを崩して土手に落下。生徒たちは落胆の表情を見せたが、生徒たちは「とても楽しい経験をした。また来年もやりたい」と感想を口にした。
来年以降について、一杉さんは「現在は堀切という地名が看板についているが、今後多くの人が集まるのであれば葛飾区として大きなイベントに成長できれば。イベントを通して人の交流を図りたい」と話す。