香取慎吾さん主演でドラマ化された「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の映画化が8月9日に発表され、舞台となる亀有では話題となっている。
同ドラマは昨年8月1日からTBS系列でスタートしたドラマ。両津勘吉役にはSMAPの香取慎吾さんをはじめ、速水もこみちさん、香里奈さんなどのキャストを起用。全8回のストーリーの中には実際の亀有でロケが行われることが多く、地元でも大きな反響を呼んだ。
映画化のタイトルは「こち亀 THE MOVIE 勝鬨(かちどき)橋を封鎖せよ!」 (仮)で、映画版では新たなキャラクターも登場する予定。併せて公式サイトでは、原作で出てほしいキャラクターを視聴者から公募する。
一夜明けた亀有地域では、映画化の話題で地元住民や観光客で盛り上がった。両さん像を見にやってきた静岡県在住の40代男性は「また新しいドラマが見られると思うと楽しみ。原作により近いハチャメチャな展開を見たい」と期待を寄せた。地元在住の主婦は「前回のドラマでは香取さんに会えなかった。今度こそロケの現場で会ってみたい」と話す。
一方、亀有在住の60代男性は「昨年のドラマのおかげでにぎやかになったが、今年作られた銅像が2体壊されるなど物騒な話が心配。人が多く来るのはいいが、(治安などにも)配慮してもらいたい」と心配する。
原作のファンで今回3回目の銅像巡りという板橋区在住の渋谷さんは「ドラマと原作は別物というイメージ。ドラマ版を楽しみにしていたが、がっかりという印象。映画ではぜひ『両さんワールド』を再現してほしい」という厳しい注文を寄せた。
今回のドラマ化について、葛飾伊勢屋の店主・佐藤尚吾さんは「いろいろ話は聞いているが、ドラマの最後に帰ってくると約束してくれた香取両さん。約束通り戻ってきてくれたことがうれしい。来年は連載開始35周年ということで、この映画化とともに地域が活性化する話題になってくれれば」とも。