ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」が10月2日、葛飾区内の柴又と立石を訪れた。
球団公式マスコットの「つば九郎」が昨年12月25日に行われた自身の契約更改で「マスコットとして一番になりたい」と地元との触れ合いの機会を強く要望したことから、本拠地である東京都の23区を1年かけて訪問し、スワローズファンやつば九郎ファンを獲得していく企画の一環で企画された。今回で15回目を迎える。
球団広報部の加藤謙次郎さんは「2006年から球団名に東京の名前がつくようになり、より東京の住民と交流をもつ企画を行っており、今回もその一環。つば九郎が都内のイベントなどに参加し、その地域の活性化のお手伝いをしつながら、ヤクルトファンの拡大も目的としている」と話す。
当日は柴又帝釈天(葛飾区柴又7)で参拝。クライマックスシリーズ進出を願って「メークミルミル」を祈願。参道ではヤクルトファンや観光客など100人以上がつば九郎を囲んで写真やサインを求めた。「普段だと近隣の迷惑になるなど心配事があったが、今回は企画タイトル同様、散歩を楽しめた。地域住民の協力のおかげ」(加藤さん)とも。
午後は立石のタカラトミー本社(立石7)で行われたかつしかFMの公開生放送「夢ステーション」に登場。ゲストとしてつば九郎と加藤さんが出演し、つば九郎はスケッチブックにマジックで思ったことを書き込む筆談形式で放送に臨んだ。
12級団のマスコットの中でもユニークで奔放な性格のつば九郎。司会者からライバルを問われると、すかさず「せんとくん、ひこにゃん」と答えるシーンも。次回の訪問希望先を聞かれたつば九郎は「ススキノ」と答えるなど、公開生放送に集まったファンを笑わせた。
本番中、サテライトスタジオ前には100人以上の観衆が集まった。かつしかFMのディレクター井上征彦さんは「この番組が始まって以来の多くの人が集まった。人気キャラクターが出演してくれたおかげ」とつばさんぽ効果を評価した。
次回は、10月10日に行われる「日暮里フェスティバル2010」(荒川区)への登場を予定する。