足立区は6月1日、「住宅用LED照明等購入費補助制度」を始めた。
同制度はLED照明購入費用の一部を区内共通商品券で還元する制度。5,000円以上の購入で3000円の商品券を順次送付する。対象は区内在住の世帯で、足立区は同補助制度のため1万5000世帯分の4,500万円を予算として計上している。
今回の目的について、温暖化対策課の森島さんは「以前から太陽光パネルなどの補助制度は行っていたが、建設費用が高く広く知られていない。今回は家庭からできるエコ対策でLED照明の採用を行った。メーカーにもよるがLED電球は長寿命で電気代も約7分の1になる。より多くの家庭での気付きになってほしい」と話す。
同制度は当初4月1日から開始を予定していたが、震災の影響で電球などの需要を考慮して9月に延期。予定よりも供給が安定したことと、「夏場の電力不足が懸念される夏前に実施を前倒しした。家庭でもできる節電対策に利用してほしい」(森島さん)と6月の開始に踏み切った。
全国でも珍しい同制度はテレビなどでも紹介され、開始1週間で1500もの申し込みがあった。区役所1階に特設カウンターも設け、対応している。商品券の発送は8月以降。「区内の商店などの活性化につながる事業。今回をきっかけにエコや温暖化などに意識が向いてくれれば」(森島さん)と期待を寄せる。
補助制度は1万5000世帯に達した時点で終了となる。