サントリー食品インターナショナル（港区）が3月24日、炭酸飲料「ORANGINA（オランジーナ）」コマーシャル放映を始めた。

同商品は1936年にフランスで誕生した果汁入り炭酸飲料。現在ヨーロッパを中心に約60カ国で販売されている。日本新発売にあたり、容器のペットボトルは、フランスで親しまれている丸みを帯びた独特の形状を参考に独自で開発したものを採用する。

CMキャラクターにはリチャード・ギアさんを起用。映画「男はつらいよ」シリーズの主人公「車寅次郎」をモデルとしたフランス版“TORA”役を演じている。同社広報部の高橋さんは「日本を代表する国民的映画の主人公のモデルにリチャード・ギアさんを起用することで、世界中で愛されている製品のグローバル感をアピールしたい」と話す。

同CMを見た柴又の観光客からは、TORAさんについて「男前すぎ」という感想が大半だった。

寅さん記念館内のギフトショップ「下町や」（葛飾区柴又6）の大石文江さんは「寅さんは映画でマドンナに毎度ふられるが、かっこよすぎなので『ふられないでしょ』とテレビに突っ込みを入れた」と笑顔で感想を話す。

同館にフィンランドから観光で訪れたカウコランタ・ユッカさんは「以前、日本の旅館のテレビで見てから寅さんのファンになりDVDも買った。気軽に見られるのが魅力」と映画について話し、TORAさんについては、「武骨さがなく、ハンサムでは」と評価した。

妻のマユミさんは「フィンランドで暮らして10年以上。以前は全く興味がなかったが、『男はつらいよ』を見て日本の文化や四季の美しさを再確認することができる。リチャード・ギアのような著名な人が寅さんを演じることで、より寅さんを知ってもらうきっかけになるのでは」と感想を話した。

同商品は3月27日発売。CMは、24日より「ムッシュ編」、27日より「カフェ編」が全国で放映される。