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柴又帝釈天で文化財消防訓練-佐藤蛾次郎さんが一日消防署長に

帝釈天に向けて消火訓練をする地元消防署と消防団たち

帝釈天に向けて消火訓練をする地元消防署と消防団たち

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 題経寺(=柴又帝釈天、葛飾区柴又7)で1月25日、文化財消火訓練が行われた。

バケツリレーをする寅さんとそれを見守る蛾次郎さん

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  同訓練は26日の「文化財消防デー」にちなんで行われたもの。文化財消防デーは、1949(昭和24)年1月26日に現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し壁画が焼損したことを契機に制定されたもの。同寺は毎年消防訓練を実施している。

 同寺には映画「男はつらいよ」に毎回登場している二天門(1896年建立)や、1915(大正4)年に建設が開始され、完成までに14年かかった本堂、製作に12年を要した彫刻ギャラリーなど、歴史文化財が多くあり、観光資源ともなっている。

 この日は一日警察署長として、「男はつらいよ」に源吉役で出演していた佐藤蛾次郎さんが登場。蛾次郎さんは「防火には用心と心配りが大事。近年は安全になったと思うが、それでも十分な注意をするように」と呼び掛けた。

 会場では、地元商店街メンバーやボランティアスタッフ、職業体験に訪れていた中学生たち約50人によるバケツリレーでの消火訓練を実施。バケツリレーの先頭には寅さんのモノマネで知られるタレントの野口よういちさんが消火役を務めた。

 訓練中、境内で消火活動を見守る同寺附属幼稚園・ルンビニー幼稚園(柴又7)の園児160人が「寅さん頑張れ」とエールを送った。

 併せて、地元消防団によるホース訓練も行われ、日頃の訓練の成果を披露。素早く準備した隊員たちは目標に向かって放水を行った。

 訓練に参加した地元商店街・神明会消防部の斎藤太治副部長は「月に1度、7人程度の部員が集まり練習を行っている。火災で気を付けたいことは、まず慌てず冷静に対処すること。常に本番に備えて訓練することも重要」と話す。

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