葛飾区、東京理科大の誘致を決定-地域活性や少子化対策狙う

現在の東京理科大学の神楽坂校舎(市ヶ谷経済新聞提供)

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 葛飾区は12月19日、東京理科大学(新宿区)が申請した大学移転計画を受理し、誘致を決定した。

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 移転予定地は三菱製紙中川工場跡地の約3ヘクタールで、同大は「金町キャンパス」として、2012年に工学部などを移転する計画。

 区はこれまでに大学を誘致するために2006年からの基本計画に盛り込み、誘致を画策していた。一時は順天堂大学(文京区)も候補に挙がったが、条件が折り合わず交渉が難航。

 その後東京理科大学が表明し、大学側が提出した計画を「区民や地域に対する貢献内容」「財務状況」など3項目100点満点で審査。合格基準の70点を上回る87点の評価を学識者や周辺住民などで組織する選定委員会が行い、議会に提出。19日に正式誘致が決定した。

 キャンパスの規模は4,000人程度で、キャンパス内は区民にも開放し、図書館やカフェテラスなどは区民が自由に使えるなど、地域密着のキャンパスを目指す。金町在住の30代の男性は「マンションの建設なども活発になっていて、住民が増えるのはいいこと。大学が誘致されてより活気のある街になってほしい」と話す。

 葛飾区政策経営部大学誘致推進室の高橋さんは「大学を誘致することで、教育研究や文化、スポーツなどが盛んになり、街が活性化する。また大学の有する設備、人材を最大限に活用し、少子高齢化対策の取り組みも期待できる」と大学誘致の狙いを話す。

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