葛飾区は5月1日、区内全域の図書館12館で「セカンドブック事業」を始めた。
区内の3歳児を対象とした同事業。引換券を図書館に持参すると「ぐりとぐら」「三びきのやぎのがらがらどっかん」「はらぺこあおむし」「かいじゅうたちのいるところ」「とりかえっこ」の5種から1冊を受け取ることができる。
事業開始のきっかけについて、区担当者は「3歳児は行動範囲が広がり、言葉や心が育つ時期。人生の中でも最も絵本やお話を楽しむことができる『読み聞かせ黄金期』と呼ばれるため」と話す。区では2005年から3~4カ月診断のときに保健所で絵本を渡す「ブックスタート」制度を開始。今回はその3歳児版となる。
区立中央図書館(葛飾区金町6)では5月1日から、多くの親子が絵本を受け取っている。受け取りに来た30代の主婦は「子どものころ、絵本が好きで親からよく読んでもらっていた。今回絵本がもらえることはとてもうれしい」と満足した表情で話していた。
配布図書に含まれている「ぐりとぐら」の発刊50周年を記念して、今月22日まで絵本の展示や年表、職員らによるオリジナルの人形なども用意。職員が作成した同作の衣装を着て読み聞かせも行っている。