タカラトミーアーツ(葛飾区青戸4)が4月25日に発売した「ソニックアワー」の売り上げが好調だ。
2011年から始めた「ビールアワー」シリーズ最新作となる同商品。泡立てず穏やかに缶ビールをグラスに注いで本体に設置。ボタンを押すと本体から超音波を発生し気泡を作る。気泡は超音波の振動によって細かい泡が発生し、生ビールのようなクリーミーな泡を味わうことが可能だ。
発売から1カ月。売れ行きは好調で、すでに5万個が出荷されており、予想を上回るペースだ。同商品の開発を担当した同社ライフ企画部の金子義信課長は「一昨年のシリーズ販売開始から人気の商品なのである程度売れるのは理解していたが、今年はテレビなどの影響もあり早くも反響がある」と話す。
開発には2年弱ほどの期間を要したという。金子さんは「企画書などの案までは順調に進んだが、超音波の発生装置などのコストダウンなどが課題だった。玩具メーカーらしい価格帯を目指していくのも大きな課題」と振り返る。もう一つの苦労として、「何杯もビールを試飲するのだが、酔ってしまうと味の判断ができないためビールが飲めなかった」と笑う。
単3電池で稼働し、屋外でも使用可能。使用回数は約3000回。「これからの季節、屋外でのバーベキューなどにも使える。ぜひ家族や友人たちとにぎやかな場所で使ってほしい。父の日をターゲットにして販売しており、例年お酒好きのお父さんのプレゼントにも使ってくれる」と話す。
今後については、「日常生活の中にも潤いのある、エンターテインメント性を重視した商品を開発していきたい。玩具メーカーとして子どもをターゲットにしたものだけでなく、より多くの人が使ってくれる商品を作っていきたい」と金子さん。
色はホワイトとブラックの2種。価格は3,990円。全国の雑貨店、量販店、玩具専門店などの玩具売り場、家庭用品売り場などで販売している。