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中青戸小学校で企業が環境出張授業-身近な環境をテーマに児童が作品制作

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中青戸小学校(葛飾区青戸4)で6月30日、「第10回 環境フォトコンテスト[わたしのまちの〇と×]」の出張授業が行われた。主催は「昭和シェル石油」(港区)。

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 2005年から実施する同コンテストは、作品製作を通じて身近な環境について考え、改善を促すことがねらい。内容は「いつまでも残したい風景」を「〇」、「今すぐ改善したい風景」を「×」とし、〇と×の写真を撮影。2枚1組の写真と200文字の文章を組み合わせて1つの作品にする。一般に向けて広く作品を募集するほか、小・中・高の環境授業や、夏休みの課題としても活用されている。

 今回の出張授業は、環境改善活動の普及と撮影技術の向上を目的に、協賛であるタカラトミー(立石7)の協力の下、実施。同校の6年生3クラスが参加した。同校は去年初参加した際に、「チーム特別賞」を受賞している。

 2時間に渡る授業のうち、前半はDNPメディアクリエイト(新宿区)の社員で、同コンテストの運営事務局も担当する横田耕一さんの「環境問題について考える授業」と、写真家・秦達夫さんによる「写真撮影の基本」のレクチャーが行われた。

 作品制作のワークショップでは、秦さんが屋久島で撮影した写真を「○」とし、対となる「×」の写真を児童が青戸平和公園(葛飾区青戸4)で撮影した。

 同公園では、児童は班ごとに分かれ自由に観察。「倒れた木を探そう」「橋の下にゴミが落ちているから撮影しよう」など声も上がった。また被写体の前に寝転がり、最適なカメラアングルを探る姿も見られた。撮影終了後は、班のメンバー全員で作品の完成を目指した。

 児童の作品の発表を受けて、秦さんは「教えたことを素直に実行する学習能力の高さと実行力には驚いた。アングルや構図にまでこだわった写真もあり、将来は有望なカメラマンになるのではと思わせる児童もいた」と話す。昭和シェル石油広報部の大津麻衣さんは「同じ公園で撮影したのに、一つとして同じ写真がない。子どもたちの感受性の強さと着眼点の良さに感動した。作文も心に訴えるものがある。短時間でよくこれだけの作品を作ってくれた」と児童の健闘を讃えた。

 タカラトミーの高林慎享さんは「いつも遊んでいる青戸公園が、今日は違って見えたのではないか。この気づきを大切にし、今後も〇と×の風景を探してほしい」と話した。授業の合間や終了後は、同社が再生材料を使用して製作した玩具「エコトイ」の展示で遊ぶ児童の姿も見られた。

 フォトコンテストの募集期間は9月12日まで。詳細はホームページで確認できる。

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