四ツ木に6月19日、ケバブを中心としたイラン料理の専門店「ペルシアンフード」(葛飾区東四ツ木3、TEL 03-3697-0404)がオープンした。
店主のホセインアリ・アハマッドさんはイランの首都テヘラン出身。1991年に日本に訪れた。10年ほど前から住宅費の安さが気に入って、葛飾に住むようになったという。14年間物流会社の社員として働いていたが、経営悪化のためリストラの憂き目に遭い退職。会社員時代から副業として続けていたケバブの移動販売を本職に切り替えた。
四ツ木を選んだ経緯は、食材の仕込み用の倉庫を探していたところ、同物件を所有している知人から「四ツ木の商店街は活気が少ない。新規出店で元気付けたほしい」と頼まれたのがきっかけ。区内外の移動販売と店舗経営を同時に行うことになり、一番大変なことは「調理や仕込み」だという。
メニューは「ケバブライス サフランライス」(550円)や、「ケバブサンドイッチ」(450円)、「ゲイメバデムジャン サフランライス」(600円)など。味の決め手は独自にスパイスを配合した「秘伝のソース」で、子どもでも食べやすいオリジナルソースと、辛口のチリソース、中辛のミックスソースの3種類を用意する。食後には「ザクロジュース」(200円)もおすすめとのこと。
オープンして半月ほどたち、売れ行きは「順調」。ホセインアリさんは「特にテークアウトが人気。夕方にはケバブの香りにつられて、会社帰りのサラリーマンが買いに来てくれる」と話す。
同店には、アラブ圏で親しまれている「水タバコ」も設置。今後は月に1回程度、水タバコを中心にしたイベントを開催する予定。「イラン料理はもちろん、水タバコやイランチャイなどの文化を楽しんでもらいたい」と今後の夢を語る。
営業時間は11時~15時、17時~23時。水曜定休。