中川大橋のたもとにある「青砥やくじん延命寺(葛飾区青戸8、TEL03-3602-0496)」で8月23日、「ご近所で楽しむ音楽会 vol.29 音楽の夕涼み~ジャズスタンダードやボサノバを中心に」が開催される。主催はNPO法人芸術文化ワークス。協賛は、青砥やくじん延命寺役員会。
同イベントは、延命寺の本堂で行われる「延命寺劇場プロジェクト」のひとつ。きっかけは、2001年に同法人が提案した「町にアーツを~劇場プロジェクト」という企画に、同寺が賛同したことから。今年で13年目を迎える。当初は、発表の場がなかなかない若手芸術家に、「機会と場所を提供すること」を目的としていたが、次第に「地元で楽しめる音楽祭」へとシフト。わかりやすいポピュラーな楽曲を中心に、現在は年に2回、春と秋に行われている。これまでの演目は、二胡(にこ)、琴、尺八(しゃくはち)、バグパイプと古楽器、マリンバと打楽器、フルートとファゴット、クラリネットなど。毎回、子どもから高齢者まで、30~40人ほどが観覧に来る。
同寺住職の小林隆猛さんは「当寺は大正末期から昭和20年代まで、祭礼の時は、境内に舞台が立ち、さまざまな公演が行われてきた歴史がある。縁日や植木市で賑わった記憶は、地元の人にも残っているはず。そんな地域に開かれた寺を現代にも再現すべく、このプロジェクトに賛同した」と話す。
今回の公演のテーマは「楽しめるジャズ」。同イベントでジャズプログラムは始めてという。音楽家として実績のあるプロフェッショナルを招き、子どもだましの演奏はしないことを目指す。同法人の鈴木英生さんは「演者と観客が同じ畳の上にいるから、とても身近。目の前で楽器が響くさまを体感してほしい」と話し、「楽器や音楽の話もたくさん聞けて、楽器に触らせてもらえることも。800年の歴史あるお寺の本堂に、音楽を楽しみに、涼みに来てほしい」と意欲を見せる。
開場は15時30分、開演16時。入場料は大人=1,000円、18歳以下=500円。申し込みは、NPO法人芸術文化ワークス(TEL03-5917-4355)まで。