亀有北口中通り商店街で4月20日~25日の5日間、まちゼミ「まちの教室」が開催された。店舗側が講師となり、参加者は無料でプロの技や知識を学べるという少人数制の教室。初回となる今回は4店舗で教室が開催された。主催は同商店街、企画はじも研。
4店舗のうち最初に教室を開催したのは、洋食店の「グリルさんばん」(葛飾区亀有5)。店主の土屋治幸さん(76)は帝国ホテルに15年勤め、その後同店を1977(昭和52)年に開店。奥さんの治子さんと二人三脚で営む人気店だ。今回、同店で振る舞われる秘伝のトマトソースの作り方を学べるとあって、地元在住の主婦を中心に6人の参加者が集った。うち5人は、初来店。
トマトソースの材料は3種類。極めてシンプルなもので家庭でも簡単にできるもの。作り方を学んだ後、肉や魚と合わせる時のコツなど、普段めったに聞けないプロのワンポイントアドバイスに、参加者らがすかさずメモをとる姿が見られた。参加者からは「家庭でも洋食店の味が出せるコツがあれば知りたいと思い、参加しようと思った」という声が聞かれた。トマトソースを使ったレシピの一例として、同店で人気の「ナポリタン」の試食が出されると、そのおいしさに驚きと喜びの声が聞かれた。「次回以降は、子どもと参加できる親子参加の教室などがあると良い」などと街ゼミ全体に対しての意見なども聞かれた。