4月26日、「葛飾柴又寅さん記念館」(葛飾区柴又6)で、履いた雪駄(せった)を足の力でより遠くに飛ばし、飛距離を競う「寅さん雪駄飛ばしコンテスト」が行われた。
名作映画「男はつらいよ」の主人公・寅さんこと車寅次郎のトレードマークでもある雪駄を足で飛ばして飛距離を競う同コンテスト。開催は去年11月に続いて2回目。館内見学者ならその場で誰でも参加可能で、区内在住者はもちろん、富山や愛知、新潟、北海道など遠方からも寅さんファンが駆け付け、集まった約50人の参加者はひととき、寅さん気分を楽しんだ。
ただし、普段履きなれない雪駄をさらに飛ばすだけあって、真上に飛んでしまった人もいれば、飛びすぎてラインの外にはみ出してしまう人など、「競技」には四苦八苦。
大阪から家族と来たという男性は、近々結婚するという女性と参加。「良い思い出づくりができました」と笑みをこぼした。
この日の最高記録は13メートル93センチだったが、子ども部門の最高記録は、埼玉から母親と来たという橋本将くん(12歳)が出した13メートル77センチ。将くんは現在BSジャパンで毎週土曜日の夜オンエアされている「男はつらいよ」を見て「寅さん」のことが好きになり、この日たまたま来場しにきたという。「雪駄は新鮮だった」と話すも、スポーツが好きと言うだけあってこの日のキックは完璧だった。寅さんの映画の中で一番のお気に入りを聞くと、「最終作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』が好き」と屈託のない笑顔で話した。
この「雪駄飛ばしコンテスト」は5月5日にも開催。ゴールデンウイーク期間中は「音楽祭」と称して歌手のステージやバンド演奏など催し物も多数行われ、にぎわいを見せる。