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柴又のド外道漫画家、還暦に 「漫画」と「書」の融合「漫書」も開拓

還暦祝いに「赤いフンドシ」を送られたという「平松伸二」さん 写真提供:高岩ヨシヒロ

還暦祝いに「赤いフンドシ」を送られたという「平松伸二」さん 写真提供:高岩ヨシヒロ

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 「ドーベルマン刑事」「ブラックエンジェルズ」「どす恋ジゴロ」などの漫画作品で知られる、柴又在住の漫画家・平松伸二さんが8月22日、還暦の誕生日を迎えた。誕生日当日は夫人からのプレゼント、2泊3日の函館旅行を楽しんだという。

制作途中の大型の漫書

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 函館旅行から帰宅後、平松さんの漫画家仲間も還暦祝いに集まった。還暦祝いの「赤いちゃんちゃんこ」の着用を以前から拒否しており、「赤いブレザーなら」と漫画家仲間に話していたというが、仲間から贈られたのは「赤いフンドシ」という一幕も。

 還暦を迎え、本年3月~6月に開催していた自身の原画展の開催期間中に登場した「漫書」が好評だという。「漫書」とは、文字通り「漫画」と「書」を融合したもの。筆で書かれた書に、平松さんの漫画のキャラクターが描かれているものがスタンダードだが、依頼の中には「お父さんとお母さんの結婚祝いに贈りたい」という内容のものもあり、「ありがとう」という文字と共に、依頼者から渡された写真を基に「似顔絵」を描き添えたものもあったという。

 漫書制作のきっかけは、平松さんがもともと習字も好きだったこと。原画展で、自身の作品に登場するキャラクターのせりふで制作した書の展示を行っていたものに、キャラクターのイラストを描き足したことを機に始めた。現在は本業の漫画よりも依頼が増えてきているため、1カ月に5枚までしか注文を受けないようにしているという。

 出身である岡山県高梁市のPR大使「備中高梁伝えたいし!」も今年8月より務めることになった平松さん。常軌を逸した「ド外道」を描く作品が得意な柴又の「ド外道漫画家」が、還暦を迎えてさらに活躍の場を広げている。

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