「男はつらいよ」シリーズ、40周年を記念して帝釈天で里帰り上映

柴又帝釈天と山田監督ら。当日は500人以上の観客を集めた。

柴又帝釈天と山田監督ら。当日は500人以上の観客を集めた。

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 柴又帝釈天(葛飾区柴又7)で8月27日、「男はつらいよ」シリーズ第1作の野外上映会が行われた。

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 同日は、40年前の映画第1作公開封切り日。生誕40周年プロジェクトの一環として上映会が行われた。会場には約500人を超える観客が集まり、列を作った。

 「男はつらいよ」は1968年からテレビドラマとしてスター。レビドラマは半年間で終了したが、寅次郎がハブにかまれて死ぬというラストシーンに抗議の電話が殺到。テレビ脚本を担当した山田洋次監督が、1969年に映画シリーズとしてスタート。1997年までに48作、特別編1作が作られた。

 帝釈天の鐘が鳴り開演を知らせると、源公役の佐藤蛾次郎さん、初代マドンナ役の光本幸子さん、山田監督が登場。山田監督は「喜劇を作ろうとしたが、ひとつも笑えない作品を作ってしまい、公開日には家でふて寝していた。すると松竹から電話があり新宿の映画館に向かうと、お客さんの笑い声が劇場いっぱいに聞こえた。お客さんに背中を押してもらった」と公開当時のエピソードを披露した。

 上映前には40年前の第1作で纏(まとい)を披露した斉藤勝治さん商店街の人たちが、当時のワンシーンを披露。会場をにぎわせた。

 会見で山田監督は「柴又という場所は寅さんのような人を見て、面白がって人を許容していく町。子どもも大人を見ながら育っていく。ここは市民のための商店街。シャッター商店街が多くなり、小さな店と顧客の関係がとぎれている。それが不安だ」と地域との関わり合いについてコメントした。

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