葛飾区伝統産業館(葛飾区立石7)が12月9日、リニューアルオープンし、およそ4カ月ぶりに同所へ区内の職人たちが集い、賑(にぎ)わいをみせた。
当日のリニューアルに伴うオープニングセレモニーでは、葛飾区伝統産業職人会会長の福島政山さんが「玄関の扉も自動ドアになり、近代化が進んだのでお客さんも増えるだろう」と話し、「閉館中も館長は激務で眠れなかった」という冗談まじりであいさつ。青木克徳葛飾区長も「トイレもピカピカになったが、それ以上に商品の良さがわかってもらえるようになった」と明るく話しした。
来館者の一人で、伝統産業フェアで「東京手描友禅」兵藤修さんの作品を気に入り、購入するようになったという竹谷とし子さんは、同館に置かれていた「猫が描かれたキャップ」や「鳥獣戯画のトートバック」を手に取り、「かわいい」を連呼していた。
「同館が休みの間はゆっくり休めると思ったが、思いの他忙しかった」とあいさつを行った同館館長・矢田幸蔵さんは「トイレの鏡や手すりの位置、壁の色一つまで、この4カ月は打ち合わせばかりでしたよ」とうれしそうに笑う。
営業時間は11時~18時。月曜・火曜定休。入館無料。