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新小岩ふれあいまつり 4万8000人が来場 人気の「焼きそば」4000食完売

新青連(新小岩青年連合)」など2基の神輿が会場を練り歩いた

新青連(新小岩青年連合)」など2基の神輿が会場を練り歩いた

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 区立新小岩公園 (西新小岩1)で5月3日、「第27回新小岩地域ふれあいまつり」が開催された。

箱の下のスタッフが人形を操る「人力・もぐらたたき」

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 JR新小岩駅をはさんだ南北の地域住民の連帯意識を深めようと1990年に始まった同イベント。双方の自治町会が共同で模擬店を出店するなどしてイベントを運営している。

 主催者発表によるこの日の来場者数は4万8000人。南にある西新小岩三丁目町会と、北にある新小岩第四自治会が出店する「焼きそば」販売ブースは、全14店ある模擬店の中でも毎年一番人気を誇る。イベントが始まった9時から長蛇の列ができ、1パック100円という破格の値段もあって昼過ぎには用意した4000食を完売した。

 焼きそばの販売スタッフは、パックから焼きそばを出す係、水で麺を揉みほぐす係、鉄板で焼く係、列を整理する係に分かれて担当。完売後は、数人で鉄板にこびりついた焦げた部分を削り落としながら、「体じゅう焼きそばのソースの匂いがしみついている。ちょっとしたオーデコロン」と笑い合っていた。

 新小岩第一自治会ではこの日、箱くじ、玉入れ、もぐらたたきのブースを共同設営した。中学生から60代まで数人が、ブースの下にもぐりこみ、両手につけたパペット(手人形)を出すなどしていた。

 1時間もブースの下に入っていたという20代女性スタッフは「遊ぶのが2~3歳であればパペットを出すスピードをゆっくりにしたり、なるべく手前から出したりした。反対に、レベルを上げてと言われたら、叩けなくてもいいからどんどん出した」と話していた。

 晴天に恵まれた会場では、模擬店のほか、運動会、手作り木工コーナーなども展開。にぎわいを見せた。正門近くでは移動販売車が、ナンとハムカツを使った「ナンカツバーガー」を用意。キャベツが途中で切れてしまい、300円から200円に値引きして販売した。

 ミニSLも人気を集めた。運転士を務める60代男性は「この祭りが始まった当初から運転している。毎年遊びに来ていた子をしばらく見かけないと思ったら、立派な親になってその子どもを連れてきている。時間というのはすごい」と話していた。

 来年度から広域避難場所として約10年かけて高台化する工事で園内を閉鎖するため、新小岩公園での同イベント開催は今年で一時中止する。新小岩地区連合自治町会の斉藤信夫会長は「私たちの世代でこの祭りを終わらせてはいけない。次の開催候補地を選定中」と話す。

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