東京かつしか赤十字母子医療センター(葛飾区新宿3)が12月8日、亀有香取神社(亀有3)社務所内ホールで、いのちの授業「助産師が伝えるいのちのお話~自分も大切、みんなも大切~」を行った。
同センターの前身である葛飾赤十字産院は1953(昭和28)年に葛飾区立石で開院して以来、地域の母子の健康を支え続けてきた。2021年6月には建物の老朽化に伴い、葛飾区新宿(にいじゅく)に移転。名称を「東京かつしか赤十字母子医療センター」に変更した。同センターでは2021年より、葛飾区委託事業として、区内の小・中学生を対象に「生命尊重教育事業(いのちの授業)」を行っている。
今回の授業は、参加対象を小学1~3年と4~6年に分けて4回実施。10時から行った最初の授業には、小学1~3年の児童と保護者が一緒に参加した。授業は同センターの助産師の佐藤晴香さんが担当。受精から妊娠、出産までを、スライドを使いながら説明し、「皆さんは望まれて生まれた大事な命。こんなにも思われている自分を大事にしてほしい。迷ったときは周りの大人に相談して」とメッセージを送った。
授業終了後、佐藤さんは「4~6年生向けの授業では、自分を守ること、人との距離感の取り方について話をする。それを理解するために必要な自己肯定感を高めてもらえるように、授業の内容を構成した」と言い、「望まない妊娠で苦しんでいる人がたくさんいる。今後は性交渉の同意まで踏み込んで話をしたい」と話す。