
「第9回劇団よしもと葛飾座」の公演「閻魔(えんま)大王はスカウトマン!?」が3月9日、テクノプラザかつしか(葛飾区青戸7)で行われた。
同公演は、葛飾区の産業振興と世代間交流を目的に、2016(平成28)年に始まり、今年で9回目を迎えた。今回の公演内容は、「地獄が人手不足になり、閻魔大王一味が葛飾区内で働き手をスカウトする」というストーリー。
同劇団は、書類審査、面接、オーディションで決まった9歳~60歳代のメンバーで構成され、参加条件は「地元が好き」の一点のみ。吉本興業劇団員を含め、総勢38人が迫力ある演技で会場を盛り上げた。
最年少参加の鍛治美月さんは「みんなで頑張った舞台だから、最後まで一人も欠けることなく終わることができて良かった。舞台の上に立つとアイドルになった気分で、とても楽しかった」と笑顔で話す。
第1回から参加している佐藤和久美さんは「吉本の芸人さんたちと芝居ができるのはとてもすごいこと。勉強になるし楽しい。このような機会はなかなかない。最初は不安かもしれないが、芸人さんたちがサポートしてくれるので、ぜひ気軽に参加してほしい」と話す。
吉本興業劇団員の芦澤和哉さんは「今回は稽古初日に台本が上がらないというトラブルからのスタートだったが、参加者の柔軟な対応で本番はとても盛り上がった。稽古中は子どもたちのアドリブがすごく、稽古の度に内容を変えてきたので、稽古も本番も新鮮な気持ちで演技ができた」と振り返る。
プロデューサーを務めた、よしもとセールスプロモーション&エリアアクションの角田剛さんは「葛飾座のコンセプトである世代間交流が感じられる素晴らしい公演だった。今回8人のメンバーが初出演となったが、思う存分演じてくれてほほ笑ましかった。皆さん元気いっぱいで次回も楽しみ」と期待する。