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葛飾・東四つ木小で生成AIワークショップ 児童が新校舎イメージを画像化

生成したパース画像に修正を加える児童

生成したパース画像に修正を加える児童

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 葛飾区立東四つ木小学校(葛飾区東四つ木2)で6月12日、新校舎の設計に伴い、児童たちを対象とした「生成AIワークショップ」が開かれた。

児童たちのイメージから生成されたパース画像

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 同校は、木根川小学校と渋江小学校の統合により、今年4月に開校した新設校。校章デザインは、漫画「キャプテン翼」の原作者で四つ木出身の高橋陽一さんが手がけ、校歌は中川中学校(東四つ木1)出身で、中学時代を葛飾区で過ごしたシンガー・ソングライターのさだまさしさんが作詞・作曲を手がけ話題となった。

 さらに同校は、中川中学校との一体型校舎の建設を2019年完成予定で進めており、今回のワークショップは、「児童たちがどのような校舎を求めているか」を生成AI「Midjourney(ミッドジャーニー)」を使って画像化し、設計に生かす目的で行った。6年生の児童たちが各自のイメージをキーワードにして生成AIに読み込ませ、パース画像を制作。気になるところなどを話し合って、修正しながら新校舎のイメージを固めていった。

 新校舎の設計を担当する安井建築設計事務所(千代田区)の王丸舞子さんは「子どもたちの声はあまり聞けないので、このワークショップを通して、実際に見たり、聞いたりできた。コミュニケーションを活発化できるツールとしてとても有効」と話す。同事務所の山野信彦さんは「これまでは選択肢から色を決めるなど単純なことしかできなかったが、生成AIを活用することで、子どもたちでもデザインができるようになった。この点が今回の大きなポイントだと感じている」と振り返る。

 参加した児童の一人は「自分たちでイメージしたこと、頭の中にはなかったものを生成AIで再現できて楽しかった」を話していた。

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