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葛飾区郷土と天文の博物館に巨大な大ザサ設置 本来の七夕行事学んでほしい

1階ホールに設置された8メートルの七夕の大ザサ

1階ホールに設置された8メートルの七夕の大ザサ

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 葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3)で7月5日、「七夕かざり作り教室」が行われ、8メートルの巨大な七夕の大ザサが1階ホールに設置された。

「七夕かざり作り教室」の様子

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 2004(平成16)年に始まり、今年で21回目を数える同企画。参加者はそれぞれに飾りや短冊を作り、ササに付け願いを込めた。子どもたちを連れ家族で七夕飾りを作った40代の女性は「小学校では2年生から七夕の行事をやらなくなるので、代わりとして今回初めて参加したが、楽しい時間を過ごせた。本当の竹につるせるとは思っていなかったので、びっくりした」と話していた。

 同館学芸員の小峰園子さんは「七夕行事はお盆の行事の一つで、葛飾ではまずササを立て、そこにわらで作った馬や牛を飾り、うどんや夏野菜などをお供えすることを知ってもらいたい。もともと竹は身近なものだったので、まず竹に親しみ、葛飾にかつてあった自然と触れ合い、民族行事などを学ぶ機会になれば」と企画に込めた思いを話す。

 同教室や大ザサへの飾り付けなどは、博物館ボランティアである「田んぼサポーター」が多数参加して手伝った。4月に同サポーターに加わった山本清代さんは「この活動を行って葛飾区に溶け込めた気がする。ボランティア活動を通じて葛飾区の年中行事や文化を今後も広めていきたい」と意気込む。

 大ザサは8月9日まで設置する予定。

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