
関東サッカーリーグ1部最終節、南葛SC対エリース豊島FCの一戦が9月28日、奥戸総合スポーツセンター(葛飾区奥戸7)陸上競技場で行われ、南葛SCが2-0で勝利した。
試合前には、イベント「WE ARE かつしかでぃ!」を開催。「ALL葛飾」をコンセプトに、伝統工芸や地場産品の販売・体験、飲食店の出店など、葛飾区の魅力を発信する多彩な企画が行われ、会場をにぎわせた。
首位・東京ユナイテッドFC(勝ち点43)を1ポイント差で追う南葛SC(勝ち点42)にとって、優勝のためには絶対に勝ち点3が必要な大一番。同時刻に東京ユナイテッドFCの試合も行われる中、南葛は立ち上がりから積極的な攻撃姿勢を見せた。
先制点は前半20分。右サイドを突破したMF佐々木達也選手がクロスを上げると、ファーサイドのFW木下慎之輔選手が頭で押し込み、先制ゴールを奪った。後半は残留を懸けて挑むエリース豊島FCの反撃を受けたが、守備陣が集中を切らさず無失点でしのぐ。迎えた80分、木下選手が自ら持ち込みドリブルで仕掛けると、最後はFW福本優芽選手が冷静に決めて追加点。2-0で勝利した。
この日は南葛SCホームゲームの最多となる2606人の観客が来場。最後まで熱い声援を送り続けたサポーターに、選手たちは勝利で応えた。
しかし、首位を走る東京ユナイテッドFCも勝利したため、勝ち点差は埋まらず。南葛SCは勝ち点45で2位となり、惜しくも初優勝を逃した。それでも、チームは次なる舞台、10月に行われる全国社会人サッカー選手権大会に出場する。同大会で上位に入れば、日本フットボールリーグ(JFL)参入戦「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」への出場権を獲得できる。
今シーズン、JFL昇格を目標に掲げる南葛SCはいよいよ山場を迎える。