葛飾税務署で12月10日、「税についての作文」で葛飾税務署長賞を受賞した中学生が「一日税務署長」を務め、署内の視察や模擬業務などを行う「一日税務署長イベント」が開かれた。
税について関心を持ち、正しい理解を深めることを目的に、国税庁で毎年募集している「中学生の税についての作文」は今年で59回目を数える。今年は、全国の中学校6339校から42万6388編の応募があった。葛飾税務署管内では、25校から2516編の応募があり、小松中学校3年の福原理佳さん、立石中学校3年の龍知佐さんが、それぞれ葛飾税務署長賞を受賞した。
2人は受賞した作文を葛飾税務署員の前で署長訓示として朗読。続いて税務署三役、葛飾区納税貯蓄組合連合会役員などとの名刺交換、模擬決裁、葛飾税務署内の視察などの署長業務を次々と行った。
実体験を元として「税金と救急車の必要性」をテーマに作文を書いた福原さんは「書く内容はすぐ決まり、書き始めたら止まらず、すぐに書き終わった。税金はいざとなったら私たちを助けてくれるものということがよく分かったので、税金と救急車の必要性を知ってほしい」と話した。
「警察官の父の仕事」をテーマに作文を書いた龍さんは「父の仕事を見てきたので書く内容はすぐに決まった。普段、公共交通機関に乗るときや物を買うときの税金は分かるが、実は公園や学校にも税金は使われている。税金について調べながら書いたので、改めて学ぶことが多かった」と税金への理解を深めたことを明かした。