亀有香取神社(葛飾区亀有3)の境内に植えられているロウバイが1月下旬ごろから咲き始め、参拝客の目を和ませている。
境内にはヒノキやイチョウなど樹齢50年以上の大木などがあり、緑の少ない同地区でも貴重なスポットになっている。今回植えられたロウバイは同神社と懇意にしている植木屋から購入したもの。購入費は、昨年9月に行われた「亀有3丁目植樹奉納音楽祭」の寄付金で賄われた。
同音楽祭では延べ200口以上の寄付が集まった。同音楽祭実行委員長でじも研の庄子匡社長は「単純な音楽イベントだけでなく、地域や神社の活性化につながるイベントに発展させたかった。昨年までは植樹のみを行っていたが、今年は花のなる樹木を植えたいと考えていた」と話す。
ロウバイの植樹は昨年12月末に行われ、年が明けた今月下旬から花が咲き始めた。ロウバイにした理由について、同神社の唐松範夫宮司は「植木屋さんのアドバイスを参考に、害虫や環境にも強く花の独特な香りのするものを選んだ。香りもとてもよく、今後さらに花が咲く予定。ぜひ香りを楽しんでほしい」と話す。
今後については、「ロウバイの周辺に地域の看板を立て、観光客が訪れるようなシンボルの建築も検討している」と明かす。