葛飾区立郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3、TEL 03-3838-1101)で4月17日から、春の新番組「シンフォニー オブ ユニバース~第2番・天の川から銀河系へ~」が上映される。
同番組は昨年上映した「シンフォニー オブ ユニバース~ガリレオから最新の宇宙まで」の第2弾となるもの。前作はガリレオ・ガリレイの木星発見から400年の天文学の歴史を中心とした構成だったが、今回は天の川をテーマに構成した。
同プログラムを担当する同館学芸員の新井達之さんは「身近な話題になる天の川だが、実は銀河系の中から眺めた宇宙の断面。普段自分という存在は宇宙の一部にいる――という認識は感じられない。今回は、天の川というメジャーで身近なところから宇宙を感じてほしい」とわかりやすい番組構成を目指したという。
通常のプラネタリウムとは異なり、音楽にも定評のある同館の番組。今回の番組もクラシックの名曲を中心とした構成になっている。曲目はバッハ・モーツァルトのようななじみのあるものが多い。「映像と音楽のシンクロを最も重視している。映像の美しさだけでなく、ぜひ音の素晴らしさも肌で感じてほしい」。
既成の番組を上映しない同館。新井さんは「天文に詳しくない大人をメーンターゲットとして番組を制作している。番組解説も録音ではなく、なるべく生で行うことによってより星の世界を楽しんでもらうように工夫している」と話す。「今年3月に改装工事を行い、より表現力が豊かになった。昨年体験した来場者にも、その差を感じてほしい」とも。
上映時間は、平日=16時~、土曜・日曜・祝日=13時~、14時30分~。7月11日まで。